入試本番まで、残り少なくなってきたね。どうしたら成績が上がるか?たった一つだけアドバイスをしよう。
数学の受験勉強には、コツがあるんだ。その、コツの中で一番重要なものを教えよう。
「定理・公式を自分で証明する練習をする」 これが、一番重要だ。
あまり、大きな声で言う人はいないと思うけど、聞いたことはあるでしょう。でも、実際に、これを実践している人はかなり少ないと思う。みんな、すぐに問題を解きたがるし、その割には自力で解けないし、イライラが募っていませんか?
あなたが中学生なら、「三平方の定理」を証明できますか?「中点連結定理」、「接弦定理」「円周角は中心角の二分の一」「方べきの定理」など、生き生きと躍動感を持って証明することが出来ますか?また、大学受験なら、「点と直線の距離の公式」や「放物線と直線が作る面積の公式」など、代表的な公式を何も見ないで、鼻歌でも歌いながら紙に証明を書けますか?
よく、公式に数値を代入して、答えを出せばいいなんて、気楽に言う人がいるけど、そういう人に限って、あっちこっちでつまずいている。
それから、公式を証明したりするのは、最初はものすごく面倒くさい。だから、やらない人が多い。しかし、最初は苦しいけど、数日同じことを繰り返し、声を出しながら自分で紙に書いて証明をして、それを単純に適用する問題を繰り返し解いたりするうちに、今までとはまったく違う、自信が芽生えてくるはずだ。これは、やって見たものにしか解らない感覚だろう。是非、みんなも試してみて欲しい。
まずは、教科書に載っている程度の証明を、別にB6くらいの大きさのカードを用意して、自分の言葉を補いつつ、裏面に証明を書く。偏差値50以上を狙う程度なら、中学生では、2,30枚くらい、大学受験生(理科系)なら100枚くらいの証明カードを、スラスラ書けるようになれば、十分だろう。トップクラスを狙うなら、さらにたくさん作成するといいだろう。大学院の受験であれば、更に緻密な証明カードになると思うけれど、やり方は変わらない。
残り少ない貴重な時間を、どう使ったらいいだろうかと迷っているならば、ぜひお勧めします。頭の回転は速くなるし、問題に対する見通しが格段にUPするよ。そしてなによりも、精神的に落ち着いてきます。
とにかく、今、数学の勉強で、迷っている人がいたら、試してみてくださいね。
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