日本人は漢文みたいな英語解釈が大好きです。ほんの簡単な表現でも、意味が違って使われてる表現をいくつか紹介します。
1. あやまってしまう “I'm sorry.”
道で人に声をかけるとき、「すいません。」と言いますね。この乗りで海外で
“I’m sorry, but where is the post office?”
と声をかけたら、
“What’s wrong with you? Are you all right?” どうかしたの?だいじょうぶ?
と心配されてしまうでしょう。これは、「私が悪いんです。郵便局はどこでしょう。」という意味になります。これはお笑いの出川哲郎氏が始めた出川イングリッシュで、テレビの電波に乗ってひろひろまってしまいました。出川さんは存在自体が迷惑そうだから
“I’m sorry.” 生まれてごめんなさい〈意訳)
でいいのでしょうが、皆さんは
“Excuse me!” すいません。
嘘か本当か、海外で事故にあったとき、“I’m sorry.”と口にした日本人、その一言で有罪になったとか。怖い怖い。
2.口説かれてないよ “Do you have the time?”
これはネイティブが日本人に聞いてしまったと後悔する表現です。日本人が間違って解釈する表現と認識されているようです。これは「暇ありますか?」とあなたを口説いてるわけではありません。なので “Ya, I’m free! What’s up? Wanna tea with me?”などと言おうものなら
“Ah! OK. Thank you. Bye.” 「あ、しもた。誤解されたな。結構。さいなら。」(意訳)
と逃げてゆくでしょう。だって、これ “What time is it now?” 「今何時ですか?」という意味ですから。面倒な関係に巻き込まれる前に逃げます。
3. パンは焼かないよ。 “Let’s make a toast.”
大勢が集まって宴もたけなわ。幹事が
“Let’s make a toast!”
と言ったら、“Cheers!” と乾杯始めます。そう、これ、「乾杯しましょう!」の意味です。一人こそこそトースター持ち込んでパンを焼いてはだめです。
もともとローマ時代の習慣で。乾杯の時、焼いたパンのかけらをワインの盃に入れたということからtoastの言葉が引き継がれてるようですが、今はパンを焼きませんねw
4.君のレベルが問われる “You surprised me.”
今や動画の配信で、ネイティブが、おかしな日本人英語直しに貢献していますが、その一つが、道でばったり友人に遭って「ああ、おどろいた!」というとき
“I’m surprised!”
は、おかしいというやつ。文法的にどこにも誤りはない。むしろ中学で習う受動態の代表文です。でもこれ使わないんですって、会話に。ではなんというか。“Oh, my God!”と答えたあなた、肩の力が抜けてGood!ですが、ここは“You surprised me!”と 能動態で言うんだそうです。
逆を考えましょう。同じ条件で、外国人が「あなたは私を驚かせた!」と言ったら、日本語まだまだだなぁ、と思いませんか?
そうなんです。文法的に正しくても、使われない表現があるんです。意味が伝われば、と学校文法に満足か、さらにネイティブに近づくか。先の道は遠いです。
文法訳読法の語学学習は変わりつつあります。英語が使えて当たり前の時代は目前です。皆さん、肩の力を抜いて英語を使いこなしましょう。応援します。
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