皆さんこんにちは。少子高齢化が叫ばれて久しく、家庭教師業界は子供が少なくなり全体に業界不振です。ですが、不況の中、「教育資金贈与」非課税措置のおかげで、お孫さんに投資するおじいさんおばあさんが業界を支えてくれている現状です。アベノミクスの着地失敗、格差ばかり広がり、教材もろくに持てない貧困したお子さんを生んでいる状況も嘆かわしい。いま、公立中学のほとんどの中学生が「辞書」を持っていないのです。「出来ない生徒」の量産化が進んでいます。子供の教育を受ける権利が危うい。
確かに家庭教師は値段が高い。しかしこれは、ワンランク上を狙ってお子さんの力を伸ばす技術への対価であって、本来、公教育が落ちこぼした生徒の補助ではないのです。落ちこぼされた生徒は本来福祉が面倒を見るべきで、勉強の遅れがちな生徒さんには無料の塾、個別指導があるべきで、そのあたり、NPOや地方公共団体の活動にぜひ期待をかけたく思います。
その一環として、私のe-講座でも、読んで基礎がわかる、を目指します。当然、基礎力を付ける自助努力は必要なのですが、その意欲をお子様に持たせる、あるいは、親御さんに指導の技術をお分けする一助となれば幸いです。さらに力を伸ばして高学歴を目指すなら、お高いですが、それに見合った数少ないプロが、夢をかなえる援助によろこんで参加いたします。
さて、本日のテーマですが、英語の超基本「do」と「be」についてです。中学導入時、「be動詞」「一般動詞」の名で紹介されますが、大体、この名前の付け方が混乱のもとです。区別の付けづらい命名のまま、区別を強要され、混乱したまま、落ちこぼしとなる生徒さんが大変に多い。
本来「be動詞」と「do動詞」と呼べばいいんです。なので強引に「一般動詞」を「do動詞」と呼んでしまいます。
「いる」「ある」のbe動詞と「する」のdo動詞
まず、上の区別を頭に叩き込んでください。100回も唱えればいいでしょう。はいどうぞ。
よろしいでしょうか。では、次の日本語が、be動詞を使うか、do動詞を使うか当ててみてください。
@ 彼は日本にいる。
A オバマ大統領が広島を訪問した。
B トランプ氏は過激である。
C 中国が尖閣諸島に近づく。
D 舛添さんはせこかった。
はい、できましたか?be動詞は@BD、do動詞はACです。
@ の「いる」という存在を表す、これこそbe動詞の代表格。でも意外に面食らう中学生が多いんですよ。本末転倒な覚え方をしてるんでしょうね。He is in Japan.となります。
A 「訪問した」は「訪問する+た」です。するがつくのはdo動詞ですね。動詞はvisitです。こういう動詞は意味にdoを必ず含んでいて、文の形によって、do visitという姿を現しますね。そう、疑問と否定です!そこで考えたあなた、素晴らしいですよ! こういう動詞をdo動詞と呼びましょう。日英混合な表現ではありますが「visitする」という使い方も覚えてください。「する」が「した」ならすぐdidが引っ張ってこられます。Mr. Obama visited Hiroshima.
B は、トランプ氏は過激で「ある」から、be動詞です。過激な=radicalですので、Mr. Trump is radical.です。まぁ、ドナルドダックのようにクワークワーと喋り捲るドナルド・トランプさんですが、発言したこといちいち憶えているんでしょうかね?名前のごとくアメリカの「切り札」となるか?さすがに「信用できる出来る人」では・・・。あ、Trampとつづり間違えると「浮浪者」ですから注意。
C 何かと国境越えてくる中国さんですが、サンゴは十分採ったんでしょうか。「近づく」はcome nearする、とかapproachする、あたりでよいです。さすがに中国という国が動いてくるわけではないので、「中国人が」と解釈すればThe Chinese people come near Senkaku Islands.
D 一連の騒ぎでsekoiを英語化した舛添前都知事。せこいはsekoiと早速使いましょう。Mr. Masuzoe was sekoi. まあ、こだわっていたオリンピック。裏金問題、日本の放射線汚染、地震や富士山噴火のおそれで果たして開催できるのか。リオの財政援助問題で最後の活躍するかと期待した舛添さんも全投げポイ!でしたね。選挙権も18歳から使えます。若い世代の醒めた目に期待します。
とまあ、余計な話題も絡めつつ解説しましたが、「beである」「doする」と、100回唱えて完璧にしましょう。
疑問はリズムを変えること。だから主語が二番目に。
日本語でも、語尾の調子を下げると、断定した感じになり、上げると、あいまいに疑問化した感じになりますね。英語も同じです。だからA bear(↓).と言えば「熊だ!」となるしA bear(↑)?「熊ですか?」となるんです。各地に出没してるクマさんたち、温暖化の影響で森が暑くなって出たのか、はたまた、地震の前触れか(↑)。
be動詞とdo動詞の疑問は、youを主語にすればそれぞれ、Are you(↑)〜? Do you (↑)〜?です。この上がり調子(↑)が、文末で上がり調子(↑)を生むんです。だから主語が2番目になっているんですね。まぁ、理屈はともかく、これも「Are you ですか?」「Do you しますか?」と憶え込みます。「言い換え」なんてパズルをやるから英語を喋れない生徒が出る。だって、これは話し始めの「口火切り」でしょう?ここで考えてしまったら言葉が出ませんよね?
とにかく「Are youですか?」「Do youしますか?」100回唱えましょう。
では、次の表現の言いだしを考えてください。「Are you」か「Do you」か、さあ、問題!
@ あなたは幸せですか。
A あなたは勉強しますか。
B あなたはせこいですか。
C あなたは公私混同しますか。
D あなたは選挙権がありますか。
さて、答え。Are youは@Bと場合によってD。Do youはACと場合によってDです。Dはどちらも表現的に可能です。解説前にそれぞれ英語で示すと@Are you happy? ADo you study? BAre you sekoi? CDo you mix private and public matters? です。それでDは、文字道りならDo you have the right of vote? です。たいていこれで○ですが、投票権は天賦の権利で、持たないのは宮様くらいで万人にあるものです。これを聞くこと自体本来ありえないことなので本来は、Are you eligible to vote? と聞きます。eligibleは「法的に資格がある」という意味です。紛らわしくてごめんなさい。
ともかく大切なのは、日本語を見た瞬間にAre youとDo youがわかることなんです。これができれば会話につながるのですが、どうも今の教育は、この出鼻をくじくことしかしていませんね。
進行形がbe動詞と組むわけ
紙面の関係上、ラストになりますが、紛らわしいのが「進行形」です。せっかくdoとbeの区別がつき始めたところに、進行形をぶつけてさらに生徒の夢をくじきます。
進行形の形は「be プラス ing」でした。混乱しますよね。でもよく見てください。意味は「〜して いる」なんですよ。「〜する」の意味の動詞を「〜して」に変えるのが〜ingの働きなんです。だから「do ingして いる」と憶えたほうが適切です。「いる」はbeでしたよね。だから「あなたは笑っている」と表現しようとすれば「笑う」=smileで、「smile ingして いる」ともってきて、You are smiling.となります。
では練習。
@ あなたは歩いている。
A あなたは走っている。
B あなたは泳いでいる。
C あなたは眠っているか。
D あなたは生きているか。
さて解答。@You are walking. AYou are running. BYou are swimming. CAre you sleeping? DAre you alive?
Dはひっかけ。さすがにlivingとは言わない。言わないものはなぜを考えても仕方がない。将来学者になる人だけこだわりましょう。死んでないで「生きてる」をaliveという。反対語はdead。Are you dying?というと「あなたは死にそうですか?」となるけれど、この状況を考えると、言ってる人に早く救急車を呼べ、と言いたくなる。言葉の使い分けは理屈だけでは通らないから、使われている現場の感覚を大切にしたいもの。
大切なこと。進行形「do ing して いる」。はい、100回(笑)。
さて今回のまとめです。「beである」「doする」「do ing して いる」。この三つをよく練習して、英作文して感覚とともに覚え込んでほしい。それから、日本語を見たときに「Are you?」「Do you?」を即座に区別すること。学校で教えることと少し違うでしょうが、わかりやすいほうを使って、理解の助けにしてくれたらうれしいです。 |