生徒から最近、「こんど学校でTOEFL Juniorというテストをするらしいのですが、TOEFL Juniorというのは何でしょうか。」と聞かれることが多くなりました。
TOEFL Juniorって何だろう?
2010年に中高生向けのテストとして、TOEFLへの前段階として始まったのがTOEFL Juniorです。TOEFLというのは、米国の大学に留学する人はほぼ必ず受けなければならないテストなのですが、大学生レベルを想定して作られているので、中学生や高校一年生には難しすぎて歯が立ちません。けれど、このTOEFLも近頃は日本国内の高校や大学でも、英語力を測定するために利用されはじめているようです。
たとえば、早稲田大学の政治経済学部は、再来年の内部生を受け入れる条件として、「TOEFL ITPのスコア480以上」という数値を指定するそうです。これから、同じようにTOEFLのスコアを入学条件にする大学は増加するものを思われます。留学を考えていない中学生や高校生の人も、文科省の英語技能検定(いわゆる英検)を取得するだけでなく、これからはTOEFL、そしてその前段階であるTOEFL Juniorへの対応を念頭に置きながら勉強する必要があるでしょう。
TOEFL Junior ではどんな問題が出るんだろう?
TOEFL Juniorのスコアは600〜900で、リスニング(42問 40分)、文法・語彙(42問 25分) 、リーディング(42問 50分)の3つのセクションから構成されています。Part1のリスニングの問題は英検と形式は同じです。ただ、速度が少し速く、放送される英文の量も多いかもしれません。20秒あまりのスピーチを聞いた後、What is the purpose of the talk?(この話の目的は何ですか。)とかWhere is the conversation probably taking place?(この会話はどこでされているのでしょうか。)などの質問に、四つの選択肢の中から答えます。
Part2の文法・語彙の問題は、短いエッセイやメール、広告の文章が7問あります。ところどころ、文の一部分の語や句が四択問題になっているのですが、前後関係から文意を読み取り、文法や語彙の最も適しているものを選びます。
Part 3は200語から250語程度のエッセイや、表を使った告知などの文章があわせて6つも出題されます。英検の二級と難易度は変わりませんが、速読の力がより必要とされます。TOEFL Juniorのウェブサイトhttp://gc-t.jp/toefljunior/にサンプル問題があるので、興味がある人はそれを覗いてみてください。
最後に
TOEFL Juniorを学校単位で実施する場合、高校一年次が多いようです。高校二年以降、あるいは英検二級を取得した人は、TOEFL ITPの受験を考えてもいいかもしれません。
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