これから、高校受験に向けて学習を始めようとされている新中学3年生のみなさんへ。
これまで2年間の数学の成績はどうでしたか? 数学の勉強は、使用する問題集や参考書によって、能率にきわめて大きな影響を与えます。
3年生になったら、日々の学習では、学校の「教科書」の問題をしっかり予習し、授業中は、先生のお話に全身全霊を傾けてください。
そこで、数学を得意科目にしたい、あるいは、得点力をさらに上げたい、そういう意欲に満ちた皆さんに向けて、簡単ではありますが、レベル別に、お薦めの参考書などを掲げておきます。
レベル |
お薦めの参考書等 |
レベル1
これまで授業について行けなかったと感じる人。 |
◆中学ニューコース数学 (学研)中1、中2、中3
◆くわしい数学(文英堂) 中1、中2、中3
【使用法など】
上記、2種類は、いずれかのシリーズで良いと思います。また、別に問題集も出ていますので、これまで全く参考書を使用したことがなかった人は、計3冊、そして、問題集を含めれば計6冊を計画的にこなしてください。中1、中2の分野については、遅くても、夏休み前までには、最低3回くらいは、やって欲しい。 |
レベル2
テストで平均点は取れるレベル |
◆チャート式基礎からの中学3年数学
◆チャート式基礎からの中3数学準拠ドリル
チャート式と言われる参考書と問題集は、受験まで、安心して使用できます。教科書を学習する際に、また、学校の進度に併せて学習すれば、必ず高得点を取れるようになります。もちろん、基礎に不安のある方は、中学1、2年のものもあると安心かもしれません。 |
レベル3
学年で上位に入るレベル |
◆最高水準特進問題集(文英堂)
難しく感じるようであれば、チャート式で基礎を再確認しながら進めるのもアリです。また、中学1、2年用でも相当に手応えがありますので、それらも併用するとさらに実力アップするでしょう。 |
以上は、すべての新中学3年生に当てはまるものではありませんが、日々の学習に大きな力となることは、間違いないと思います。実際に本屋さんで手にとって相性を確認してください。
さて、最後に、参考書等の使用方法に関する問題です。様々な方法がありますが、以下はその例です。共感するものがあれば、是非採用してください。
?@ 明日の学校の授業でやる問題と同じタイプの問題を、参考書で調べて解いておく。
?A たとえば、毎日××問やる、と決めて勉強する。
?B たとえば、毎日××時間(分)やると決めて勉強する。
?C ××分考えてもわからないときは、その問題は、飛ばして後日考える。
?D 解けない問題やあやふやな問題は、?マーク、△などをつけておく。
?E 心が動く問題に出会ったら、自分の感情を余白に書き込む(例えば、この問題スゴイ!さっぱりわからん!再挑戦だ!とか。その時の日付も書いておくとよい)
?F 重要な公式は、小さなカードを買ってきて、そこに書き写し、何度も見返し、暗記を定着させる。
?G 夏休み前までには、××を終わらせると紙に書いて壁に貼り付ける。
?H 同じ参考書を友達にも使用させて、一緒に進んでいく。
などなど・・・挙げたらきりがないので、これくらいにします。
受験は「終わり良ければすべて良し」ですが、良き終わりにするためには、良きスタートが必要です。そのための一助になれば幸いです。頑張ってください。 |