ここで、下の二文を比べてみましょう。
1)If he was rich, he was not happy.
2)If he were rich, he would not be happy.
1)は、(彼は金持ちであったとしても、幸福ではなかった。)
彼は過去に、「金持ちではあったかもしれないが、たとえ、そういうことが言えたとしても、
彼は幸福ではなかった」という意味。Ifはthoughと書き換えられます。
2)(彼は金持ちだったら、幸福ではないだろうに)
は、現在の事実の反対の仮定法。were やwould という動詞の過去形に着目
すれば、
そのことはわかりますね。
He is not rich, so he is happy.(彼は金持ちではないので、幸福である。)
という現在の事実が裏にあります。
さあ、やっと本日のハイライトです!
「 if any 」は長文を読んでいると、文の隅っこや途中に、ちょこちょこと出てくるのを眼にすることがあるかと思います。これは、If there is (are) any ….の省略されたものです。
そして、
「もし、あるなら」
「たとえ、あるとしても」
の両方の意味を表します。どちらにするかは、前後関係で判断するしかないでしょう。
There is little, if any, hope of his recovery.
「彼が回復する見込みは、(あるとしても)ほとんどない。」
Correct errors if any.
「誤りがあれば、なおせ。」
おまけですが、if at allという表現も「たとえ、あるにしても」と訳します。
He seldom goes out, if at all.
「彼はまずめったに、外出することはない。」
このif at allは、and perhaps not at all の意味になります。
すっかり頭がこんがらがってしまいましたか?
いろいろ述べましたが、とりあえず、今回は、if any は「あるにしても」か「あるとしたら」だと覚えてもらえればよいのです。その他のことは、この場で全部忘れてしまっていいですから。 |