寒さの続くなか、暖かい日差しの小春日和の一日にほっとする今日このごろ。
冬来たりなば春遠からじと言うから、太陽sunsunの春を心待ちにしつつ「コタツにみかん」を決め込むのもいいね。
さて今日は関係代名詞について。
関係代名詞には、主格・目的格・所有格の3つの格があるけれど、どの格を使うかはその関係代名詞が作る関係詞節のなかでの役割(主語なのか目的語なのか所有を表すのか)によって決まるんだったね。とくに所有格whoseに手を焼いて苦手意識を持つ人が多いからwhoseにしぼって勉強しよう。
では、さっそく次の文を英訳する手順を考えてみる。
和文: <私は、父親が科学者である少年を知っている。>
よく見ると、この文のなかには主語・述語の関係が2組あるね。
[1] = <私は少年を知っている。>
[2] = <父親が科学者である。>
■手順1■
[1]は、 I know a boy. でいいが、
[2]は、 父親は少年の父親(彼の父親)なので、
His father is a scientist. となるね。
■手順2■
2つの英文をそのまま並べると、
英文1: I know a boy. His father is a scientist.
a boy(少年)と his (彼)は同一人物だよ。
ここで関係代名詞の登場だ。
■手順3■
His (所有格)のかわりにwhoseを使って英文1の2文を連結すると、
英文2: I know a boy whose father is a scientist.
これで完成だね。
ここでのポイントは、和文を読むとき、
<私は、その父親が科学者である少年を知っている。> と
父親の前に、“その”とか“彼の”とかを補って読めるかどうかなんだ。
補って読めれば英訳するときに、「whoseを使わなきゃ」ってことになるわけだ。
では、次の問題に挑戦してみよう。
[問題] 次の和文を英訳しなさい。
<ドアの青い家が私の家です。>
[解説] この文の中にも2組の主述の関係があるぞ。
[1] = <家は私の家です。>
[2] = <ドアが青い。>
■手順1■
[1]は、 The house is mine. でいいが,
[2]は、 The door is blue. ではいけないね。
その家の ドア という意味だから its door が正しいぞ。
よって [2]は、 Its door is blue.
■手順2■
2文を並べると、
The house is mine. Its door is blue.
■手順3■
itsはitの所有格であり、そのitは the house と同一物だから、
[1] の文に [2]の文を割り込ませて、
The house is mine.
Its door is blue.
という形を作っておいてから、itsのかわりにwhoseをおくと、
The house whose door is blue is mine.
これで正解のできあがり。
英文法の中で難しいとされる関係代名詞、そのなかでも使い方がやっかいな所有格whoseについて勉強したけど納得できたかな?
So much for today. See you.
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