みなさん、こんにちは。新学期が始まって2週間がすぎましたが、もう夏休み気分は抜けましたか?
今回のテーマは「be going to とwill」の違いです。日本の中学校、高校の教科書では、“be going to”も“will”も、ともに未来を表す表現として扱われ、その違いはあまり重視されていません。ですが、実はこの二つは根本的に意味が違うのです。
“be going to”は未来に「何かが起こる」ことについて、それを保証する証拠を見せることができるか、またはその前兆や兆候がすでに眼前にあるときに使います。それに対して、“will”は、話者または書き手が、未来に「何かが起こる」と知っていたり、信じていたりしても、特にそれを保証する具体的な証拠を提示できない場合に使われます。少し具体例を見てみましょう。
A. I am going to spend my winter vacation in Canada.
B. I will spend my winter vacation in Canada.
Aは、少なくとも旅行の日程は決まっていて、おそらく航空券の予約をすでにしているということを表しています。旅行代理店の予約票が証拠になりますね。一方、Bの場合は、まだ日程も決まっていないけれど、カナダに「行くつもり」くらいの感じになります。
C. She is going to have a baby.
D. She will have a baby.
Cの場合、彼女はすでに妊娠していることを表しています。医師の診断や大きなお腹が、未来の出産の「証拠」や「前兆」になります。一方Dは、「彼女は(いつか)子供を生むだろう」と言っているので、現在妊娠しているという意味にはなりません。
それでは次の英文の( )内には、“be going to”と“will”、どちらが入るでしょう。
【問題】
?コンサートは7時に始まるだろう。
The concert ( ) start at seven.
?彼は試合に勝つだろう。
He ( ) win the game.
?空が暗くなってきた。雨が降るだろう。
It is getting dark in the sky. It ( ) rain.
【解答・解説】
? is going to
コンサートの開始時間は、チケットなりパンフレットにはっきり書いてあります。証拠として見せられますね。
? will
どんなに彼が相手よりも強くても、「絶対に勝つ」証拠を、試合前に見せることはできませんよね。逆にこの場合、“He is going to win.”などと言ったら、八百長でもあるのかと疑われてしまいます。
? is going to
言うまでもなく、暗い空が、雨が降る前兆になっています。
“be going to” と“will”の違い、理解できたでしょうか。受験英語では重視されていない問題ですが、実際に英語でコミュニケーションをとるときには、非常に重要な違いですので、心にとめておいてもらえればと思います。
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