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今年ももう半分近くが過ぎようとしています。今年は昨年以上に、大きな災害、事件が国の内外で起こりました。今回は、昨年末より今年前半までの主要な記事を、各英字新聞から拾って分析してみましょう。そして、キーワードを参照して、和訳の中の( )に適語をいれてみましょう。 |
今年はまず、昨年暮れにスマトラ沖で発生した大地震とその影響による津波の被害のニュースで始まりました。結局20万人以上の犠牲者を出すことになったこの津波の第一報の記事では、被害の程度がまだ把握できていないのがわかります。この記事のキーワードは trigger (引き起こす)です。 |
[1] キーワード: trigger (引き起こす)
The most powerful earthquake in 40 years triggered massive tsunami that slammed into coastlines across Asia on Sunday morning, killing more than 7,000 people in Sri-Lanka, Indonesia, Thailand, Malaysia.
(注)slam into ~ 〜を襲う
(The Daily Yomiuri Dec 27, ’04)
(和訳) 40年ぶりの大地震が巨大な大津波を( )し、25日(日曜)朝、アジアの海岸地方を襲って、スリランカ、インドネシア、タイ、マレーシアで7,000人以上の死者がでた。 |
一方国内では、4月下旬に100人以上の死者を出すという列車事故が起こりました。 電車は比較的安全な乗り物と考えられていただけに、そのショックは大変大きいものがありました。その事故の第一報をジャパンタイムスはこのように伝えています。キーワードは derail (脱線する)です。 |
[2] キーワード: derail (脱線する)
At least 53 people died and 417 others were injured Monday morning when five cars of seven-car train derailed, sending two cars slamming into an apartment building in Amagasaki, Hyogo Prefecture.
(注)slam into ~ 〜に激突する
(The Japan Times Apr 26, ’05)
(和訳) 25日(月曜)の朝、兵庫県尼崎市で7両編成の列車のうち5両が( )し、2両がマンションに激突して、少なくとも53人が死亡、417人が負傷した。 |
上記の二つの災害や事故に比べれば大きな損傷ではないのですが、それでも日本では今年春先より花粉が異常に発生し、多くの人たちが花粉症で苦しみました。キーワードは hay fever(花粉症)です。 |
[3] キーワード: hay fever (花粉症)
Hay fever concerns are up, as the pollen count in the region is expected to reach its peak this week.
(The Daily Yomiuri Mar 8, ’05)
(和訳) この地域では今週花粉の量がピークに達するので、( )への不安が高まっている。 |
こうした天災や事故の他、様々な犯罪が起こりました。その一つは「おれおれ詐欺」でした。子供や孫のふりをして家族の人から多額のお金を振り込ませるという悪質な手口が特徴でした。キーワードは “It’s me” fraud(おれおれ詐欺)です。 |
[4] キーワード: “It’s me” fraud (おれおれ詐欺)
According to the National Police Agency, “It’s me” fraud cases last year raked a total of ¥4.3billion.
(注)rake (金を)かき集める
(The Daily Yomiuri Feb 13, ’05)
(和訳) 警察庁によると、昨年1年間で( )による被害は総額で43億円に達した。 |
今年前半、国内で一番話題になった人はおそらくライブドアの堀江社長ではないでしょうか。ライブドアによるNBS(日本放送)の「敵対的買収」(a hostile takeover bid)とか「ワラント債を発行する」(issue warrants)など通常ではあまり聞き慣れない専門用語もすっかりなじみとなりました。そしてこの買収劇は一時、裁判闘争にまで発展しました。この記事はライブドアの訴えを裁判所が認めたときのものです。キーワードはもちろん a hostile takeover bid(敵対的買収)と warrants(ワラント債)です。 |
[5] キーワード: a hostile takeover bid (敵対的買収) 、
warrants (ワラント債)
The claim that Livedoor is playing money games by making a hostile takeover bid is not justified. NBS’s decision to issue warrants is an abuse of the current management’s powers and an utterly unfair action.
(注)abuse 濫用
(The Daily Yomiuri Mar 24, ’05)
(和訳) ライブドアが( )をすることによりマネーゲームをしているという(日本放送の)主張は正当なものではない。( )を発行するという日本放送の決定は、現経営陣の権力の濫用であり全く不当な行為である。 |
また世界に目を転じて見ますと、4月にローマ法王ヨハネ・パウロ2世が死去いたしました。連日報道されたニュースを見ますと、欧米諸国での法王のもつ影響力は計り知れないものがあるようです。この記事は、サン・ピエトロ大聖堂に安置されている法王の遺体に最後の別れを告げている信者たちの模様です。キーワードは Pope(ローマ法王)です。 |
[6] キーワード: Pope (ローマ法王)
The faithful wait in line to see the body of late Pope John Paul II lying in state inside St.Peter’s Basilica in Vatican City.
(注)The faithful 信者たち、 late 故、 lying in state 安置されて
(The Japan Times Apr 7, ’05)
(和訳) バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂の中に安置されている( )故ヨハネ・パウロ2世の遺体を見ようと、信者たちは列を作って待っている。 |
またお隣の中国では、日本の教科書問題、国連の安保理事会参加を巡って反日暴動が荒れ狂いました。日本が中国に対し戦前、戦中の侵略行為の謝罪をしていないというのがその理由のようですが、両国間の歴史に対する溝の深さを考えさせられる事件でした。キーワードは demonstrations against Japan (反日デモ)です。 |
[7] キーワード: demonstrations against Japan (反日デモ)
Demonstrations against Japan have spread in China since Tokyo approved a new history textbook that critics say glosses over atrocities by Japan’s military in the first half of the 20th century.
(注)critics say 批評家が言っている,〜とされている(挿入句)、gloss over 言い繕う、atrocity 残虐行為
(The Mainichi Weekly Apr 23, ’05)
(和訳) 20世紀前半の日本軍による残虐行為を「取り繕っている」新しい(日本の)歴史教科書を日本政府が承認して以来、中国では( )が拡がっている。 |
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