受験生の強い見方、e-講座

ふくろう博士TOP > ふくろう博士のｅ講座 > 2005年度のe-講座 > 第41回英語『takeのいろいろな意味』

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新学期がスタートしましたね。みんな、これから始まる新しい一年に胸をときめかせていることと思います。
ところで、「中学校三年生レベルの単語力があれば、初歩的な英会話表現は大丈夫」と言われるのを耳にしたり、本で読んだりしたことはありませんか？
これは、乱暴な言い方のように思われますが、確かに、中学校で学ぶ単語（特に動詞）には、多くの意味を持っている重要な単語が少なくありません。

下の（　　　　）の中には同じ動詞が入るのですが、それが何かわかりますか？

　　　　（1） John (　　　 ) a walk with Sally.
　　　　　　　ジョンはサリーと散歩をする。
　　　　（2） John (　　　 ) Sally to the hospital.
　　　　　　　ジョンは病院へサリーを連れて行く。
　　　　（3） Sally (　　　 ) a medicine.
　　　　　　　サリーは薬を飲む。
　　　　（4） As it begins to rain, John (　　　 ) a taxi.
　　　　　　　雨が降り出すと、ジョンはタクシーに乗る。
　　　　（5） The traffic is busy and it 　(　　　 ) John
　　　　　　　more than an hour　to get to the 　hospital.
　　　　　　　道が混んでいて、病院へ行くのにジョンは一時間以上かかる。

答はtake（ｓ） です。主語が三人称ですから、もちろん、takes としなければなりません。
takeは「…を取る」「…をつかむ」という意味であると最初に習う人が多いと思います。
買い物をするときに、お店の人に、“ I’ll take it .” 「それにします」などと言うのが、この意味の代表的な表現でしょうか。

けれど、takeは

（1）（散歩）をする
（2）（人）を連れて行く
（3）（薬）を飲む
（4）（タクシー）に乗る
（5）（時間）がかかる

など目的語の位置にくる名詞の意味によって、日本語の訳もさまざまに変わります。
逆に考えれば、takeという動詞ひとつで、これだけ多くの事を言うことができるのです。
覚えるコツは……、そうですね、“take a taxi”　とか“take her to a hospital” というように、フレーズにして覚えることでしょうか。

みなさんの中には、電子辞書を使っている人も多いと思いますが、表示ウインドウが大きくないので、いろいろな意味や例文をひとめで見ることができないこともあると思います。ですから、時には紙でできた辞書もながめて、たくさん意味をもつ単語を見つけてみてください。