受験生の強い見方、e-講座

ふくろう博士TOP > ふくろう博士のｅ講座 > 2004年度のe-講座 > 第38回英語『ここが基本―仮定法』

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皆さん、お元気ですか？もうすぐ春休みですね。
受験生の諸君にとって、この春休みはもう一段階ステップアップするための大切な時期ですので、勉学に励んでください。

さて、皆さんからいただくお便りの中に、｢仮定法がよくわからないんですが．．．｣というものが結構あります。確かに、いろいろな決まりや構文がありますから、難しく感じますよね。難しく感じるのは、文法書や参考書に書いてある構文を、書いてある順序どおりにいっぺんに全部覚えようとするからだと思います。並列的に並んでいる構文も、実は重要度にはずいぶん差があるものなのですよ。

今回は、仮定法の分野で、一番最初に理解し覚えるべきことを２つだけ挙げてみようと思います。

If it were fine now, I would play tennis.
（もし、今晴れていたら、テニスをするのに。）

この文は、「今、晴れていない」という事実に反する仮定を表しており、仮定法を用いています。これに対し、

If it is fine tomorrow, I will play tennis.
（もし、明日晴れたら、テニスをします。）

という文では、「明日晴れるかどうか」は未確定な事実ですね。私は、このような文は「条件」と呼び、仮定法を用いる「仮定」（事実に反する仮定）とはしっかり区別するように、といつも教えています。
仮定法を用いるべき仮定と、仮定法を用いない条件とをしっかり区別することがまず第一の出発点です。

仮定法の構文はたくさんありますが、まず覚えるべき形は次の二つです。

? 仮定法過去
If＋主語＋過去形＋～，主語＋助動詞の過去形＋原形＋～．
（注：助動詞の過去形＝would，could，should，might）

? 仮定法過去完了
If＋主語＋had＋過去分詞＋～，主語＋助動詞の過去形＋have＋過去分詞形＋～．
　
実は、as if～の構文や、I wish～の構文なども、上記の2つの形の応用なのですよ。だから、それらの基本となる上の2つの形をしっかり暗記してくださいね。

まず、この２つ、つまり、仮定法の意味をきちんと理解すること、そして、仮定法過去と仮定法過去完了の形を覚えることから始めてください。最も、これを理解しただけでは、テストで得点することはできないと思いますので、皆さんが、この上にきちんと積み上げていくことが大切です。

参考書の記述などは、整理の都合上並べてあるので、わかっている人にはとてもわかりやすいのですが、決して学習の順序どおりに並べてあるわけではありません。だから、たくさん書かれてあるものを、重要度に応じてメリハリをつけて、自分で順序をよく考えて覚えていくように努力してください。むやみに詰め込もうとすると、勉強したわりに効果が上がらないという結果になってしまいますよ。
では、みんながんばってね。