第17回
プロ家庭教師十人十色
当学院の誇る家庭教師が語るプロ家庭教師の実像 そのG
一般的に、塾や塾講師の評判は聞くことはあっても、家庭教師の評判や情報については容易に入ってこないのが実情でしょう。そこで、学院のプロ家庭教師に、通常はあまり知ることのできない、指導方法、考え方、思いなどを直接に語っていただき、プロ家庭教師の実像に迫ってみたいと思いました。ここに登場する家庭教師は、二代目ふくろう博士の私が自信をもって推薦した先生方です。 (もちろん、学院には他にも素晴らしいプロ家庭教師がまだまだ大勢います)
生徒それぞれに個性があるように、ここに登場する先生方も個性豊かな、魅力ある方々です。先生方には、
@プロ家庭教師とは、日本家庭教師センター学院と他の家庭教師センターとの違いは、家庭教師の資質とは、Aご自身のアピールポイントは、B生徒にもっともつけてほしい力は、C印象に残っている生徒とのエピソード、などについてお尋ねしましたが、その答え方も十人十色で、文章中にその問いに対する答えを書かれている先生もいれば、自由に独自のスタイルで原稿をまとめられた先生もいます。それこそ、十人十色です。もし、自分の子どもがプロ家庭教師の指導を受けるとしたら、どの先生に依頼するか、そんなことも考えながら読んでいただければ幸いです。
小林 育子先生
ある生徒(Aちゃん)との対話
- A
- ネットで学院創立50周年って見たよ! ふくろう博士は50歳なんだね、すごい!
- i
- え?......あ、そうか、たしかに!ミッキーマウスの81歳にはかなわないけど、すごいよね!
- A
- 先生も50年やってるの?
- i
- うーん......そうならいいんだけど、生まれてくるのが間に合わなかった。でも初仕事からは30年近くたってるから、現役の家庭教師の中ではかなり古いほうだと思うよ。
- A
- 初めての生徒のこと覚えてる?
- i
- もちろん!Aちゃんと同じ小6の中学受験生。なんてったって、のちのミス東京だもんね。
- A
- へえー!美少女だったんだ!
- i
- うん。でも、容姿だけではミス東京にはなれない。物腰の美しさ、知性と教養などあらゆる美徳が要求されるんだから。
- A
- じゃあ、進学した学校が自分にあっていて、「知性と教養」に磨きがかかったってわけだ!
- i
- そうそう。
- A
- 他にもよく覚えている中学受験生がいたら、くわしく話して。
- i
- たくさんいるけど......プライバシーのことを考えるとねぇ。うんと昔の生徒のことでもいい?
- A
- いいよ、聞かせて。
画像はイメージです
- i
- 小5まで塾に行っていたけど、どうしても競争の空気に馴染めなくて、家庭教師を......と頼まれた女の子が印象に残っている。
- A
- 塾やめちゃったの?
- i
- そう。毎週、成績順に席を入れ替えたりするのがつらくて、夜ねてからも「勉強しなくっちゃ!」ってうなされるようになったんだって。
- A
- かわいそう......。
- i
- それで家庭教師に切り替えてからは週2回、1回2時間の授業であとは自主学習。毎週日曜日にはテストを受けていたから、テストの復習と家庭教師の宿題とを、リズムをつかんで上手にこなしていた。
- A
- 志望校に、はいれたの?
- i
- うん。最初は漠然と「あの学校に入りたいな」って程度のあこがれの学校があったけど、6年生になってから親子できちんと話し合い、豊島岡女子中学校にしようと決めてからはずっと目標に向かって頑張った。
- A
- 偉いなあ。家庭教師についていても一人で勉強できなくて、塾に通い始めたAはダメな生徒だね。
- i
- そんなことはないよ。その子の場合は、周りに惑わされずにマイペースで勉強するのが性格に合っていたけど、Aちゃんは逆に、塾に行くようになってからのほうが、やる気満々だもんね!つまり塾に行くのがいいか悪いかって問題じゃないんだ。ほら、「塾と頭は使いよう」って昔から......
- A
- 言うの?
- i
- 言わない。いま思いついた。......とにかく百パーセント自分に合った塾を見つけて、テキストを完璧にこなせたらそれに越したことはないけど、現実にはなかなかそうは行かない。社会、理科の暗記や国語の知識問題などは、塾のカリキュラムに沿ってこなして行ければかなり効果が上がるけど、国語の読解力や算数の習熟度が、塾の授業の進度とズレていると大変なことになる。
- A
- ドキッ。
画像はイメージです
- i
- Aちゃんは受験勉強を始めたのが遅かったから、課題は算数だね。でも国語の読解力が素晴らしいから、理解力もあるってこと。算数の遅れている分もきっと追いつけるよ。
- A
- 算数にも読解力が関係あるんだね。
- i
- おおあり!いずれにしても、なんとなく塾に通ってるから安心・・・と何も手を打たないでいると、塾の生徒じゃなくて、ただのお客さんになっちゃう。
- A
- いらっしゃいませぇ〜♪ 毎度ありがとうございまぁ〜す♪
- i
- あはは......。そうなると愉快なのは塾の経営者だけ。こっちはちっともおもしろくない。勉強って、内容を理解して「ああ、そういうわけだったのか!」と思う積み重ねが楽しいんだもの。その楽しさがわかれば受験勉強ほどやりがいのあるものはないよ。
- A
- 難しいゲームをクリアしていくみたいに......。
- i
- そのとおり。ただ、ゲームとの一番の違いは、受験勉強はゲームのように楽しいだけじゃなくて、大きな喜びが伴う。
- A
- 合格という!
- i
- 合格は御褒美。本当は合否に関係なく、受験勉強を通して、ものを考え学ぶことの喜びを知ることができたら、それがかけがえのない財産なんだよ。
- A
- ふーん。ゲームのほうが楽しいと思うけど、なんとなくわかる気もする。それにやっぱり合格したいよ。
- i
- 当然!目標をもつことで、もっともっと喜びの幅が広がるからね。Aちゃんが合格を勝ち取るためには助力を惜しまないから、これからもよろしく!
- A
- こちらこそヨロシク!!