生徒の夢を自分の夢と考えて、その実現に向けて真剣に取り組む人。とりわけ、日本家庭教師センター学院には、知識・経験ともに豊富で、偏った指導をすることで生徒を勉強嫌いにさせることもなく、いわば、受験の王道のような指導をする先生方が揃っていると思います。また、家庭教師の資質については、生徒本人に合わせて、最適の指導を行うことができる柔軟性にあると思っています。
数学と理科、数学と英語などというように、複数科目を担当することで、総合的に成績を向上させていくことができることです。また、数学の指導においては、どこでつまずいたのかを見抜き、そこから立ち戻ってわからないところを一つ一つ補っていくことができます。
指導理念は、合格して指導が終わったあとでも、生徒が一人でこつこつ勉強を進め、まじめに取り組む学習法を身につけることです。
写真はイメージです
大学受験では、中学の「関数とグラフ」「図形」の知識が欠けていないかをチェックし、それを理解してもらったうえで、高校の内容を徹底的に解説して問題演習を行うようにしています。高校受験では、中学の教科書の内容の完全理解、特に中学3年生のテキストは最後まで進むのが学校ではかなり遅れるので、中3までの内容を予習して先に終わらせる必要があります。
また、高校・大学受験に共通するのは、過去問を解いて、レベルを知り、自信をつけることです。
勉強よりもサッカーに夢中の高校受験の男子生徒でした。部屋には好きな選手のポスターがたくさん貼られており、将来はJリーガーになりたいということでしたが、勉強については、中間・期末テストの前に一夜漬け程度の勉強しかしてこなかったといいます。
相談員の先生からは「スポーツをやっている子は集中力があるから、やる気になればきっと伸びる。なんとかやる気にさせて志望校に入れるようにしてほしい」と言われました。
志望校はサッカーが強い私立高校で、近年、偏差値も上がってきておりかなりの難関でした。そのため、今のままの成績では、特に数学が足を引っぱり、合格が危ぶまれる状況でした。
指導は中学3年の夏休みからで、週1回2時間でした。限られた日数・時間数で最大限の効果を生み出すためには効率的な指導が欠かせません。さらに、数学は付け焼き刃的な勉強だけで伸びる科目ではないので、中学1年からの数学の範囲で、どこが苦手なのかを確認しました。話し合ってわかったことは、関数と図形という中学数学の大きな山二つともが苦手ということでした。
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関数と図形は互いに直接的に関係しているということはないので、それぞれ別個に初歩からスタートしました。公式・要点の解説をしたあと、公式で解ける範囲の問題をたくさん解いてもらい、FAXでも宿題のやり取りを繰り返しました。そのため、生徒自身も時間数の少なさをハンデと思う暇もないくらいに、ただひたすら問題を解き続けていきました。
公式レベルを卒業した段階で、よく出るタイプの問題を解説して入試レベルに近い問題に慣れてもらい、そのうえで使える解法の数を着実に増やしていきました。夏休み明けからは、スポーツからも一時離れて受験勉強に専念できるようになり、充実度が増してきました。
相談員の先生の言葉どおりに、生徒本人が「やる気を出して集中すれば、自分は必ず出来るようになる」と信じて、突き進んだことが大きかったです。
10月半ばまでには、関数系の問題(座標、比例、反比例、一次関数、二次関数)は順調に進み、理解してくれて、基本問題は取りこぼさなくなっていきました。図形も平行線と角、合同、相似など一問一問丁寧に考える習慣が身につきました。さらに、証明問題は典型的なパターンの問題は得意分野になっていきました。
それから約ニヶ月間は、少し難しめの問題を解くようにしました。最初のうちは解く糸口を発見できないようでしたが、ヒントは最小限に止めて、できるだけ自分の力で解いてもらうように心掛けました。はじめは一問を解くのに多くの時間を費やしていましたが、解くポイントを自分で見つけられるようになってからは時間も短縮できました。
12月半ばから入試前までは、志望校及び同レベルの高校の過去問題を解くことで、入試問題のレベルを知ってもらい、「解ける!」といった自信につなげていきました。
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結果、この生徒はめでたく第一志望校に合格しました。勝因を思いつくままにあげてみると、
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(1)まず、生徒の性格が素直であったこと。私を信頼してくれて、宿題をやれば必ず伸びると信じてくれたこと。
(2)小学校で習った計算がきちんと身についていたこと。式を立てるところまで教えれば、計算ミスで失点することがほとんどなく、指導したことがすぐ成果として表れたこと。
(3)生徒と御両親との関係がとてもよかったこと。受験時に反抗期をむかえる生徒もときどき見られる中で、この御家庭は御両親があたたかく生徒を見守っていたために、生徒本人も「自分が親から信頼されているから頑張ろう」と前向きな気持ちで受験に向かうことができたこと。
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以上、述べてきた指導例から、短期間であっても根気強くやるべきことを積み重ねていけば、目標への道は開けるということが言えると思います。
これからも生徒が自分で目標への扉を開く手伝いをしていきたいと思います。