当学院は、初代ふくろう博士・故 古川のぼる名誉学院長が『プロ家庭教師指導システム』を創案し、わが国初の『家庭教師センター』を創立して以来、2019年に60周年という大きな節目を迎えました。
ひとえに、ご家庭の皆様あってのお陰と心より感謝申し上げます。
日頃、生徒様の努力が実を結ぶよう、当学院が誇る質の高い家庭教師との出会いにより、形となって現れていくことを願い、ご期待に添えますよう、精一杯尽力して今後も信頼と実績を築き上げる所存です。
題字の“羽搏く”には、普通の鳥が翼を広げて打ち合わす様を表す“羽撃く”ではなく、羽音を立てずに飛行可能なフクロウの生態から、今後65年、70年…の永きにわたり、“脈搏”と同様に、静穏にして刻々と年を重ねていきたいという願いが込めて、この度、グローバル化、情報化社会…と総合評価が問われる改革時代の中で、『目減りしない教育投資を!』の理念をご理解戴くために『当学院の歩み』を紹介いたします。
今から半世紀以上前に、家庭教師派遣業を興し、プロ家庭教師の存在を社会的に認知させた父・初代ふくろう博士こと古川のぼるが2015年2月9日に肺炎のため、他界しました。
昭和から平成へ、そして令和元年に学院創立60年間にわたり学院が存続できたのは、父親の存在もさることながら、学院を支えてくださったプロ家庭教師と、学院を信頼してご依頼くださった保護者あってのことと、深い感謝の意を表します。
約4年前に父が亡くなり、ふくろう博士を名乗れる人間は、その息子である私、古川隆弘を措いてはいないという覚悟で、今、二代目ふくろう博士こと、私、古川隆弘も、幼い頃からの夢であった獣医師の資格を取得しながら、それを有効期限のないお守りとして、父が築いた「日本家庭教師センター学院」を引き継ぎ、家庭教師派遣業界で日夜奮闘しています。
他方で、近年、中学受験は過熱気味で、それを受けて小学生に対する家庭教師の依頼は多く、また教育産業界にも市場原理が働いているためか、それについていけない不登校や学業不振の生徒に対する依頼も年々増加しています。
このように、私共のような教育産業、家庭教師派遣業に身を置くものも他の業種と違わず、その時々の政治や社会情勢の影響を受けずにはいられません。
しかしながら、それでも自らの信念をもち、ぶれない態度で生徒や保護者に相対し、出会った子どもたちの未来が少しでも明るいものになることを願って、教育相談員や家庭教師達と共に、私も地道な努力を続けています。
さらに、父・初代ふくろう博士から息子の私に事業が受け継がれた、創立60周年という節目の時期を知っていただくことは、学院を理解する上で大きな意味があると思います。
そこでまず、偉大な父、初代ふくろう博士の業績の数々を皆様に知っていただくと共に、私、二代目ふくろう博士の幼稚園から中学時代の作文、さらには大学受験合格記などを織り交ぜながら、私のことも知っていただきたいと思いました。
「企業は人なり」の言葉どおりに、学院を引き継いだ私という人間を知っていただくことが、学院の現在、そして未来像を判断していただく指針になると思うからです。
学院の仕事は、学院長である私と教育相談員とプロ家庭教師達が三位一体となって、お客様である生徒とその保護者の希望を実現させることです。
ところで、皆様にとっての最大の関心事は、どんな家庭教師がいて、どういう考えのもとで、どのような指導をするのか、「授業料は高いけど、ふくろう博士の家庭教師なら安心」という評価どおりの信頼出来る家庭教師が存在するのか等だと思います。
政治家であれ経営者であれ、2世というのは、とかく評価が下がる傾向にあります。
私ごとになりますが、父・初代ふくろう博士は、私にとっては偉大で、そのカリスマ性も真似のできるものではありません。したがって、私は父と真っ向から勝負するのではなく、父が築いてくれた事業を受け継ぎながら、父とは異なったやり方で、プロ家庭教師達とスクラムを組んで、地道に堅実にこの業界で歩みを進めていきたいと考えております。
私は家庭教師派遣業という現在の仕事に生きがいを感じています。昔は趣味もたくさんもっていましたが、今は気がつくと学院のこと、生徒のこと、家庭教師のことを考えています。それだけ私に合った仕事なのだと思います。この仕事ができるのも父のお蔭だと思うと、自然に父への感謝の思いでいっぱいになります。
また、私は学院の家庭教師達のことを信頼し尊敬もしています。それぞれがプロ家庭教師としての自覚をもちながら、生徒の目標や夢の実現のために、骨身を惜しまず努力しているからです。
また、あまり知られていないプロ家庭教師の本音や実像も感じ取れる内容になっているので、子どもの勉強や受験で悩んでおられる保護者の方にとっても十分役に立つものと確信しています。
過去に学院に家庭教師を依頼してくださったご家庭、また未来のお客様に向けて、父・初代ふくろう博士が息子を思う気持ちと、息子の私が亡き父親を思う気持ちが一つ形になっていることをご理解いただければと思います。