(1) 人生の後半は生きるに値するか 人生は50前後を過ぎると、肉体の衰えとともに気持ちが萎えやすくなり、介護や相続などで心を悩ます日々になりがちである。人生100年時代と言われているが、果たしてこうしたつらい思いのまま生き続けることに意味はあるのだろうかと、誰しも疑念を抱いてしまうだろう。 (2) 私の人生「後半」観 昔から私は、特に人生の後半に入ってからは、生きることの意味を常に自らに問い続けてきた。それは 私が若かりし頃、知人、および友人に(事件、事故で)死なれてしまい、人一倍生と死を身近に感じるようになったからだと思う。そのトラウマに負けないようにするには、人や生き物に深い愛情(慈愛)をもって接することでしか克服できないと思うようになっていった。人生の後半を過ぎ、「死期」が彼方に見え始めると万物、とりわけ小さきもの、弱きもの、病めるものなどを憐れみ労わるようになっていったように思う。 (3) わたしの日々の生き方 私は人生を充実したものにするために、1知力 2財力 3体力の「三力」の強化・涵養を図っている。とりわけ3番目の体力の強化が大事だ。人生の後半は肉体の衰えが著しくなり、それに合わせて精神力も脆くなり、物事を悲観的に、ネガティブにとらえがちになっていく。 (4) 目標になる人たち郷ひろみさん:68歳とは思えぬほど若さいっぱいに歌い、踊る姿。 (5) 最後に今の時代も、私たちの後半人生も生きづらいのは確かだ。しかし、何もしなければ、ただ肉体も気持ちも朽ちていくだけである。肉体を鍛え、気持ちを強くしていけば、自ずと万物に優しくなり、愛するようになり、自分の心も豊かになっていく。そして、日々充実した人生になっていくことだろう。これこそが今回のテーマ「生き急ぐ」=【生を充足させること】なのである。
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