1.陰山メソッド
陰山英男先生の影響力がご家庭でも強く、100マス計算をやってほしいと依頼された。
しかし、たて続けにやると集中力がとぎれて長続きしない。計算にバラエティーをとりいれてマス計算に慣れてもらった。学校でもマス計算をやり始めるようになると、生徒さんも競争心がでてきて自分からタイムをはかってもらいたがるようになった。
公文とか、100マス計算は、理解教育(個性教育)が行き過ぎて、その反省で出てきたものだと思われるが、今度はこれも行き過ぎではないかという反省もあるようである。
早く計算できることはいいことだが、手段であって目的ではない。計算力は複雑な応用問題を解いたり、理科の実験で数値を出したりするための土台となるものである。100マス計算も上手く出来なければ大問題だというような感覚でやらせるのは好ましくないだろう。
私はむしろ、やはり陰山先生が提唱されている「漢字前倒し学習」の方に興味を持った。これは1年間で単元ごとに習う漢字を年度の初めにすべて教えてしまう学習方法である。
私も、春休みの間に次の学年に習う漢字の読みをすべて教えてしまうようにした。生徒も楽しみながらやってくれた。
2.言葉の森(暗唱と作文)
Online 作文教室も、ご家庭の依頼で教えるようになった。
1週間に1度、「言葉の森」の先生から電話がかかってきて、300字の暗唱をチェックされ、課題を取り入れた作文を週に1回、提出する。郵送でもいいが、パソコン上からも提出できその場で思考語彙、知識語彙、表現語彙がどの程度のものであるか総合力がどれくらいか数値となって出てくる。長文もパソコン上で速聴で聴ける。
続けられれば相当日本語力がつくと思うが、他に沢山やることを抱えている生徒さんにとっては、特に暗唱は負担になるのではないかと思われる。バランスをいかにとるかが肝要であろう。
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