「自分は勉強ができないのはわかっているから、わざとらしく褒めないで欲しい」、「レベルの低い問題が解けたときに褒められると、馬鹿にされた気がして不愉快だ」、「褒められるのに慣れていないから、褒められると萎縮してしまう」これらはすべて、実際にあった生徒からの苦情である。 「褒めて伸ばす」は、指導の基本姿勢として定番化しているものであるが、生徒の個性を理解せずにただやみくもに褒めても効果は薄い。「生徒がどのように受け取るか」を常に考えながら褒める必要がある。
機械的、マニュアル的に褒めるのではなく、教師の側が、本心から生徒の努力や向上点を認めていることを伝えることも重要である。また、直接本人に向かってほめるのではなく、ご両親やほかの家庭教師を通じて褒めるのも、有効な方法である。 |