日々、いろいろな生徒たちと接しているが、時には指導のあり方について真剣に悩んでしまうような場面にもぶつかる。特に思春期の一時期は、子供によってはほとんど狂気に近いような不安定さを経験することもある。その時期をなんとか穏便に切り抜けるだけの心の基礎体力を、それまでの子供時代に十分につけてこられなかった場合、傍目には反抗、わがまま、自律心の欠如ととられるような行動として現れてしまい、親や教師には叱られる、友達とはうまくやっていけない、など大変辛い時代をすごす子供もいる。
そうしたときでも、やはりいつでも生徒の味方でありたい、少しでもいい方向へ導いてあげたいという気持ちは変わらない。生徒は一人一人皆異なっており、一般的なマニュアルは存在しないが、生徒そしてご家庭と向き合っていく上で、私自身が出会った生徒から学んだことが参考にできるかもしれない。 |