同じ問題を解くにしても、《わかっていることは何かな? 質問の意味はこうかな?》と自ら問いつつ筋道立てて考える子になってほしいものです。
思考するときに心の中で使う言葉を内言語〔ないげんご〕といいます。「自分で考える力」を伸ばすには、内言語を発達させるとよいのです。「何がわかればいい?」「どうしてそう思うの?」などと説明を求める問いかけが有効です。「わぁ、すごい! なぜわかったの!」などは既知の事柄の理解を深めつつ新たな発見や意欲につながります。
子どもの知的好奇心を刺激して「自分で考える」回路のスイッチをオンにする問いかけを工夫しましょう。更に「考えたこと」自体を正当に評価することも、また大切なことです。
問いかけの他に、音読や辞書の活用なども、内言語を育てるのに効果があると思われます。 |