9月に入ってどの学校も夏休みが終わったことと思います。夏休みに入る前は、先生も生徒ご本人も色々な勉強計画を立てるでしょうし、「夏休みを利用して 学力アップ」など、よく言われます。
また夏休みは普段の勉強以外の読書や、教科書の内容とは違ったレポートを書くなど、それなりに有意義に過ごされた生徒さんもいるに違いありません。
とはいっても実際は学校の部活や宿題などに追われ、計画倒れに終わってしまった、という生徒さんも少なくないようです。
9月からは生徒さんも家庭教師も気持ちを入れかえて、新たに夏休みの遅れを取り戻すべく勉強をスタートさせなければなりません。
では、どのようにして勉強をより効率よく進めて行ったら良いでしょうか。
まず考えられるのは、宿題を増やすという方法です。最も単純な対策の様ですが、宿題の量をただ増やすというのではなく、ちゃんとこなしてもらうためにも、先生は生徒さんとよく話し、内容を吟味して宿題を出さなければなりません。
ご家庭の協力をいただければ、Faxを有効に利用して宿題や質問のやりとりをすることも有効です。それによって、勿論直接のご指導でないと伝わらない部分もありますが、ご家庭に伺わない時間や、生徒さんの急な質問のカバーがある程度出来ます。
入試を控えている生徒さんもまだ少し時間的余裕があるので、とりあえず生徒さんの補強すべき点と試験の内容や傾向を考えて、最も重要な点をピックアッ プして授業を進め、宿題も充実させていくというのは、当たり前とはいえ一番大切です。
マンツーマンならではの指導で効率アップが期待できる、というのは先生方全員が同意されていました。
また内容の厳選、効率化とは別なことですが、生徒さんの「なぜ勉強するのか」という疑問に答えるのも大切だ、との意見も多くありました。
もちろんどの先生も皆学ぶことの意義を伝えるべく、信念をもって指導されているということが、先生方のご意見を聞きよくわかりました。
が、それをそのまま伝えるのはとても難しい事です。それぞれの先生が持っている、勉強をするための意義を直接伝えようとするよりも、学ぶことの楽しさ、喜びなどを、身近な事や具体的な物を通して、実際に感じてもらう工夫が大切である、という事を改めて学びました。
もしかしたら、それは授業の効率アップの遠いようで一番の近道なのかもしれません。
ただ、いま現実の目標がある生徒さんや私達家庭教師は、これからゴールに向かって一歩ずつ歩んで行かなければなりません。
私達多くが感じているのは、やはりラストスパートが肝腎であるという事です。今までの時期も大切ですが、これからの時期頑張り続けた生徒さんが、意外に最後に伸びて良い結果を出している、というのはどの先生も経験していることです。
かといって、いつまでものんびりしていていいわけではありません。ラストスパートを切る絶好の時期がこの夏休み明けでしょう。
どうか生徒ご本人、先生方これからの時間を効率良く上手に使って頑張ってください。 |