開催500回を超える研修会
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コミュニケーションとは、相手との意思疎通ということだが、何と言っても直接、相手と対して、生の言葉で伝えるのにまさるものはない。
しかし、不意の用事で会えない時や、緊急の連絡の際には、媒介手段として携帯やメールなどの便利なツールもあるので、それらを上手に用いて、相手とのタイミングを図った上で、スムーズなコミュニケーションを心がけたい。
バブル以前は豊かさを反映して、人の心ものどかでゆとりがもてた時代であり、時間が今よりもゆったりと流れていた感じがあった。家庭教師も、伺った折にお子さんの生活全般にわたり、じっくりとご相談ができていたようだ。
比するに現代は、大人も子供も絶えず何かに追われ、不安感やいらだちを抱えているような気がする。
一人っ子で、共働き、かぎっ子というケースも多々みられるが、そうしたご家庭では、お母さま方は一日中、子供のことが気がかりでならないことだろう。子供の学習の進展や勉強ぶりがわからなければ、不安は募る一方だ。
そこで、家庭教師がご家庭とよくコミュニケーションを図り、その日の様子や報告をTELやFAX、メールなどで伝え合えば、安心でき行き届いた信頼関係が築かれよう。
学院にはモニターレポートによる、学習指導の管理システムがあるが、それ以外に独自の連絡ノートを作り、その日の宿題や気付いたことをメモしていくという方法もある。
さらに、急ぎの時でも帰り際に一言、お子さんの様子を「今日は集中していたので、間違いが少なかったです。やればできる子なので、期待がもてます」などと励ましの言葉をかけるようにすると、本人にも伝わり、いい効果が生まれるようだ。
現代は、家庭や学校、先生や友人関係のコミュニケーションの欠如により、様々な問題が生じている。そこで、ご家庭に直接関わり、子供とじかに向き合う家庭教師が、今こそお母様方ときちんとコミュニケーションを図り、家庭の教育力をサポートすべき時なのではないかと思う。 |
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