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「学問に王道なし」は金言であるが、短期間で結果を出す場合などつい安易な近道を選択したくなるものだ。家庭教師の役割は学習指導だけでなく、最も効果的な学習(確実に到達する近道)を生徒にさせることにもあると思う。 入試においての指針とは
1. については小学校で習う「分数・小数」「比」、中学校で習う「正負の数」は、理解しているが計算ミスをする生徒が多い。特に、中学校の「文字式」は理解不足の生徒が目立つ。早い時期から計算ドリルで繰り返し練習させ、生徒に速く正しく解くことに価値があると思わせる。計算力がアップすれば、入試の時の時間配分がコントロールできる。 2. については過去問をじっくり検討した上で、生徒に役立つ形で呈示する。具体的には「証明問題は今まで出ていないから、ひとまずパスしよう」とか「公開模試で正答率30%未満の問題は復習しなくていいよ」など。そういう言葉に生徒は安心して、先生が出すやらねばならない問題に集中してくれる。 今春まで担当したある生徒は「どの問題が過去問のどこにあるか全部覚えている」と言って、4校すべてに合格した。今後、担当するどの生徒にも同じように正しく導くことが重要であると考える。 |