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ふくろう博士の名言の中に、「プロ家庭教師は、6つの顔を持つべし」、という言葉がある。それは、プロ家庭教師は、専門分野を深く勉強し研究する「学者」、生徒の現状を正確に診断・治療する「医者」、楽しい授業を演じきる「役者」、正々堂々、自信と責任を持って指導する「記者」、また時には生徒の気持ちを持ち上げて気分良く勉強に向かわせる「芸者」といった複数の役割を果たさなければならないとするものである。そして、6つの顔・役割の中に「易者」という顔・役割もあげている。定期テストあるいは入試問題を的確に予想し、それを授業に活かす「易者」であるべしと。 出題される問題を予想するにあたって、当然、過去の入試問題を活用することになるわけであり、過去問を詳しく分析し傾向をつかんだ上で予想を立てなくてはならない。 また、いわゆる過去問集についてはその使い方として次の2つが考えられる。 1) 勉強の仕上げとして使う場合。 2) 志望校の入試レベルを知り、生徒の学習への動機づけとして使う場合。 上記?T)、2)のいずれにしても、生徒が受ける試験の傾向を正確に分析し、次回の出題を予測して、日々の指導の中に活かしていくことこそ、我々プロ家庭教師の腕の見せ所と心得たい。 |