先日、大学の先輩が亡くなった。仕事に忙殺され、妻と3人の子を残して逝ってしまった先輩は、さぞ無念だったろう。私は、家庭教師へと方向転換したことが正解だったという気がしてならない。しかし、我々の仕事も簡単ではない。生き残らねばならない。
今の子供たちは、メールとゲームが欠かせない。メールとゲームを長時間毎日行う子供は、忘れ物が多い、判断力がない、やる気がない、片づけが出来ない。さらにキレやすく、人に会いたくない性格だという。日本大学医学部の研究者は、メールやゲームのやりすぎは脳を壊すと結論付けていた。日々、子供たちと接する私たちにも他人事ではない。
学生が勉強しなくなったひとつの理由に、教育に熱心でない親が増えたことがあげられる。バブル崩壊後、一流企業の倒産が相次ぎ、学力をつけることが将来役に立つのか親自身がわからなくなっている。また詰め込み教育全盛時代に育った世代なので、詰め込み教育に反感を持つ親も多い。この状況から、これからの子供は置かれた状況によって将来に差がつくという問題点が考えられる。親が教育熱心であるか否かを中心に、塾に通わせるか否か、近辺に有力な塾・予備校があるか否か、そのほか様々な機会や環境の不平等によって子供たちに差がつき、子供たちは階層化されると私は考えている。
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