文の動詞について。
文の動詞は、単語の動詞とは違います。単語の動詞は品詞の「動詞」ですが、文の動詞は「述語動詞」ともいい、品詞の単語と区別しておいてください。
はじめに「じょかんしんじゅ」と10回唱えたのを憶えていますか。「じょかんしんじゅ」は「女官真珠」ではありません。「助完進受」と書きます。これは「助動詞>完了形>進行形>受動態」を短縮してキーワードのしたものです。英語の述語動詞は、この語順で表現することになっています。
めったに現れることはありませんが、究極の形として、「助完進受」すべてが現れた文もあります。
The soccer game must have been being watched by many people in the world.
そのサッカーの試合は、世界の多くの人たちによって観戦されている最中だったに違いない。
構造を見ましょう。
must have been being watched
助動詞+原型 <助動詞のお約束
have+過去分詞 <完了形のお約束
be +〜ing <進行形のお約束
be +過去分詞 <受動態のお約束
haveの原型
beの過去分詞
beの〜ing
watched <意味を担う動詞
述語動詞は、一番左が時制を表し、左の単語が右の単語の形を規制することになります。不思議なことにこれを右から戻りながら日本語に直してゆくと訳せてしまいます。
観 られて いる最中 だった に違いない
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
動詞の意味 受身 進行形 完了形 助動詞
watched being been have must < 右から見てくださいね!
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