毎中読者＆全国の中学生の皆さん、談話室へようこそ。

秋も深まり文化祭や運動会の季節だね。勉強や部活に頑張っているかな。
毎日中学生新聞の高校合格講座も秋が深まるにつれ一層内容も充実してきたよ。
でも、この時期は英語の学習内容が一段と難しくなってくる時期でもあるんだ。これは、長文や文法問題のなかに様々な構文（文の骨組みとなる表現様式）や熟語がでてくるからなんだね。これまではなんとなく読めた英文も、この構文や熟語がわからないと文全体の意味がつかめなくなってしまう。第288回高校合格講座でも扱ったように、構文・熟語を知っていると書き換え問題なども俄然有利になるね。
ではその構文・熟語に関する問題が実際どのように出題されているか見てみよう。

	各組の文が同じ意味になるように（　　　）に適語をいれよ。
	Do you know the way to Hiroshima Station?
	Do you know (　　　 ) (　　　 ) get to Hiroshima Station?　　　（広島大付属　2003年）
	（答え） how , to
	「〜の仕方」という意味の熟語how toを、また「〜に到着する」という意味の熟語get to 〜 を知っているかどうかを問うているんだね。

	（　　　）に適語を入れよ。
	1 A: How long does ( 　　　) (　　　 ) to get to your house? 　 B: About 40 minutes by bus.
	2 A: This tea tastes great. 　 B: Would you (　　　 )(　　　 ) cup of tea? 　 A: Yes, please.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （愛光　2003年）
	(答え) 　1　 it, take,
	Bが「バスで約40分」と言っているので、Aの発言は「〜するのにどれくらい時間 がかかるのか」という意味になるね。これはHow long does it take to ~ ?という構文で表すんだね。
	2 have, another
	Aはすでにお茶がおいしいと言っているので、Bの発言は「お茶をもう一杯いかがですか」となるのが自然。その表現はWould you have another cup of tea ? という構文で表すんだね。

	以下の文を和訳せよ。
	They spent an average of about five hours a day watching TV while they were taking care of their children. （桐朋　2003年）
	(答え) 彼女等は、こどもの世話をしながら、平均して約5時間テレビを見ることに使った。
	spend + 時間　+　doing は「時間を〜することに使う」という意味の熟語で、またtake care of ~　は「〜の世話をする」という意味の熟語なんだ。つまり2カ所にわたって熟語を知っていないと和訳できない問題なんだね。

	次の語（句）を並び換えて日本文に合う英文を完成させよ。
	地球から太陽までどれくらいあるか知っていますか。 ( do, the earth, from, far, how, is, it, know, the sun, to, you )? 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（郁文館　2003年）
	（答え） Do you know how far it is from the earth to the sun?
	Do you know 主語＋動詞　という間接疑問文の構文でDo you know以下がhow far is it ~ ?　とならず　how far it is ~ ?　となる点がポイントだね。

このように見てくると、構文や熟語が書き換え、会話、解釈、整序問題等において幅広く応用されて出題されているのが分かるね。こうした学習がいかに大切かよく分かってくれたと思う。みんなの一層の頑張りを期待しているよ。じゃあまたね。　See you again!